世の中は 左様然らば御尤も そうで御座るか確と存ぜぬ

地域ボランティアの事や地元の雑多な情報、趣味の話など、気の向くままにボソボソと・・・

義を見て為さざるは、勇無きなり

もう40年背負っている十字架がある。

小学5年生の時、何人かの親しい友達の中に、クラス1のわんぱくガキ大将がいた。
彼は少年野球をやっていて、野球の苦手だったボクと良くキャッチボールなどしてくれた。
彼は勉強は嫌いだったが、スポーツ万能で、ひょうきんな性格からクラスの人気者だった。
互いの家にもよく遊びに行った。
喧嘩になって、ボッコボコに殴られ血まみれになったこともあったが、それでも仲は良かった。
でも関係は対等で、ボクにとっては大切な友達だった。そのはずだった。

ある朝学校に行くと、クラスの男子皆が、ボクと彼ともう一人の友達の3人を無視し始めた。話しかけても何をしても、一切無視。
暫くして訳を問いただすと一人が答えてくれた。
そのガキ大将の彼が気に入らないから、クラス全員で無視することに決めたのだそうだ。
そして、ボクともう一人の友達は、彼と仲が良かったので教えられていなかった。
「どうする?」と迫られ、二人であっさり寝返ってしまった…

ガキ大将の彼は、あっけらかんとした性格で、悪気はないのだがその性格ゆえに、周りの人間を傷付けてしまう事もしばしばあったようだ。
ボクには気を遣ってくれていたのか、はたまたボクが鈍い奴だったのか、傷付けられた事は一度もなかった。
クラスメイト達は多かれ少なかれ不平不満を持っていたようだった。

いじめはどんどん激しくなっていき、最初は無視だけだったのが、次第に残忍な暴行にまでエスカレートしていった。
時悪くクラスは持ち上がりとなり(6年生時のクラス替えはなかったのだ)、残忍ないじめはさらに一年間続いた。
ボクはさすがに暴行には加わらなかったが、助ける事も出来なかった。

春が来て、みんな中学生になった。
許してもらえなくとも、彼にはきっちりと謝りたかった。
しかし、彼は違う校区になるように引っ越していた。
その後、彼とは一度も会えていない。

いまだに時々彼の夢を見る。
「どうする?」とクラスメイトから迫られる、あの瞬間にボクはいる。
そして、いつも、相変わらず寝返ってしまう。。。