世の中は 左様然らば御尤も そうで御座るか確と存ぜぬ

地域ボランティアの事や地元の雑多な情報、趣味の話など、気の向くままにボソボソと・・・

剛毅朴訥(ごうきぼくとつ) 仁に近し、巧言令色 鮮(すくな)し仁

以前に上司が嫌いだと書いた。今回はその続編となる。

この上司、「半沢直樹」で一世を風靡したあの「減点主義社会」で生きて来た人間である。
冒険を好まず、失敗を嫌い、周りから突っ込まれない様にする対策に心血を注ぐ。
報告時には、社長に対して最も良いパフォーマンスを発揮する表現に腐心する。
転籍者なのだが、ボクの知る同業の人達にはもっと質実剛健であったり豪放磊落で誠実だったりと、異なる"人種"は多くいた。

残念な事に、彼は「額に汗する」事を好まず(と言うより、そういう"人種"を小馬鹿にしている節がある)、
アクセクと動き回る事も良しとしない。
ペンと口先に、持てる能力と全エネルギーを投じ、評価を勝ち取ろうとする。

「巧言令色」が不要だとは言わない。
口の一つも立たなきゃ、海の向こうから経済の中枢や国土すらも奪われてしまいかねない。

しかし、
このスキルは気心の知れた身内に使う技ではない。
いくらその場で相手を論破したって、現場の実態はいつも隣から見られているのだから。
言い包めても相手は納得しておらず、不信感だけがビミョーに残ってしまう。
人間関係に於いては、それが企業活動の一端であっても、言葉より、身を持って態度で示す事が重要なのは、言わずと知れた事。

そんな事も判らぬほど、彼は馬鹿ではない。
では何故そのような行動基準となるのか。
長年の大企業でのスタイルが染み付いて抜けきれない?
それもあるかも知れない。
しかし、根底に流れる真の原因は異なるものだと思う。

彼は、我々を「仲間」だと思っていないのだと思う。
同じ釜の飯を食う気もなく、その気持ちを理解しようとする興味もない。
大手企業から転籍して来てもう何年にもなるが、彼は未だにこの会社にいても「他所の家」なのだと思う。

ボクも転職組みだが、この会社の生業に誇りを持ち、この会社とそこに勤める人々を愛している。
愛する人々の為故に、額に汗する事も厭わないし、そうする事が馬鹿馬鹿しいとも思わない。
彼にとっては仲間でも何でもない連中の為に、「なんでそこまでせにゃならん」のかといった所なのだろう。

だからボクはこの上司が嫌いだ。
敬えないし、慕えない。

彼は、どう見えるか、どう伝わるかが重要と力説する。
「見栄え」を御座なりにして良いとは言わない。

しかし、絶対にこうだと思う。

見栄え ≦ 中身


剛毅朴訥、仁に近し
http://www.geocities.jp/rongo21/rongo/13_27.html

巧言令色、鮮し仁
http://kotowaza-allguide.com/ko/kougenreisyokusukunashi.html


「おざなり」と「なおざり」

共にいい加減な言動を指す言葉だが、
「おざなり(御座成り)」は当座の間に合わせの意味で、
要するに意識的に適当にしてその場を逃れようとする事。

一方「なおざり」は、注意深くない事であり、
つまり天然のチャランポラン。

おざなりには悪意があり、なおざりの改善は骨が折れるという事になる。